Negative Finder

気づいたり、再確認したり、思いついたこと書くスペース。日記兼用。

母性とか

会社でまた人事異動があった。
おれ自身の異動は無いが、とにかくここ最近は毎月のように異動があり、まあ会社も組織の再編と方向性の模索に試行錯誤してるんだろうと思う。

自分の所属部署は9割が女性で、うち既婚者、独身者、育児中、産休中と、いろんな人がいる。女性の方が、男性に比べて遥かに気を遣うことが多いだろう。生理もある。婦人科に検診に行くこともある。保育園に迎えに行く時間もあるので時短の人もいる。産休中でも所属中だからそれ以上の人員補充が無いってのもある。

男は、これに対して気を遣う要素があまりない。だから、同じ仕事をするのでも女性の負担分を幾らか負うのは必定ってことになる。

そのことに対する賛否両論ってのは、簡単に言えば感情論だ。納得がいく/いかないっつーのは、個々人の感情の問題で、事実そのものはシンプルだ。「女性の方が仕事以外に割かなければいけない時間の割合が多い」


んで、おれはわりと感情論で物事考えがちで、あまり良くない性向なのだけど、こと「職場の女性の在り方」についてだけは完全に味方出来る。

一言で言えば、おれは父性ってのが分からない。全く分からない。感じたことも無ければ、記憶も無い。だから、「親の愛情」ってのがあるとすれば、おれにとっては「母性」でしかそれを想像出来ない。そうすると、必然的に「働きながら子供産んだり、子育てしたりする」ってのは素晴らしいと、感情論で無条件に肯定するしかない。でもこれは、偏った、歪んだものの見方だ。本当は、世のお父さんたちが、結婚・出産・育児・家事に一定の負担をして、仕事の時間を削ってでも取り組んでいく話なんだと思う。そうすると、ある程度は女性の方が割合が多いだろうけど、バランスが少しは良くなるとは思う。

とはいえ、おれにはそのバランスが完全に欠けている。おれ自身が子供あまり好きでないのもこの一部だろうし、子供のいる男性の友人に対して、何の感慨も覚えないのも欠陥の1つなんだろうと思う。別に「女性ビバ!」とか全く思ってねえし、フェミニズムクソくらえとも思うのだけど。

だけど、今の職場の、時短の人がいても、産休中の人がいても、異動で人数減っても、人数増やせない上で追加の業務が増えても、忙しくても協力して工夫して、穏やかなコミュニケーション保ったまま和気藹々と仕事に取り組む女性陣たちを見てると思う。家庭やら子供やらっつーのは、周囲の環境が守るものだって。男だから損してるとか、女だからどうとか、そういう卑しい考えに囚われず、温かな考え方を生み出してくれるものを「母性」なんて呼んだりするんじゃないだろうか。母性と父性の区別もよくわからんおれだが、こういう方向に男女のことを考えられるなら、それはとてもいいことだなと思った。